ニホンカワウソと林業
ニホンカワウソがついに絶滅したそうです。
30年くらい目撃情報が無かったからだとか。無論そこで人間の驕慢が自然を蹂躙し生態系を破壊していることを我々は自覚しなくてはならない、なんて考えてるようでは即刻林業人失格であることを努々自覚しなくてはならねえことにまだ気がつかないのかッ!
30年目撃情報が無いなら、目撃したと挙手すればいいだけの話ではないのかッ!
いやしくも貴様が林業人であるなら、環境省でも林野庁でもムー編集部にでも「大変。あたし、ニホンカワウソ、見ちゃったんです。しかも、かなり、おっきかった」と宇能鴻一郎文体で電話しなくては嘘である!そうしない林業人の林業など虚飾にまみれたママゴトである!
何?いないものをいるという事のほうがよっぽど嘘だと?
タワケがッ!
そうしてすっ飛んできた調査員なり特派員を間伐の現場に誘導、「ほら、アソコ。アソコの木の、ワレメのところにいるんです。ニホンカワウソ。やだ…かなり太いわ。しかも、雨で、ジュン、て濡れてる」とどこでもよいから指差すのだッ!そんでいやどこにも見えないとヤツらが訝り始めたら「あ、そうそう。ニホンカワウソって、ハートがピュアじゃないと、見えない。って、山の神、言ってた。つまり、林業従事者にしか見えないんです、ニホンカワウソ」と唐突に裸の王様理論を展開することにより、ピュアな心を持たざる者これ人間にあらず的な風潮に脳細胞を侵食されまくってるロハスピープルがどっと林業に雪崩込み「あ!ホントだ!見える見える!オレってピュアだから」みたいな感じの(すぐに辞めそうな)林業従事者が一気に増加して林業が(瞬間的に)隆盛するっつうカラクリなんだよ!わかったかッ!
なに!?だからこれは嘘ではござらん!「方便」である!
したがってニホンカワウソが見えるからといって「あ、ニホンカワウソがいますね。そこそこ、あなたの肩の後ろのところ。あ〜なんかすごく悲しい顔をしてる…もしかしてアナタのご先祖に病気で苦しみぬいて死んだニホンカワウソがいるんじゃないの?」なんつってると大槻教授がやってきて、それはプラズマでありインチキ霊能者と断罪されてしまうのです。
要するにですね、何が言いたいのかというと、本当にニホンカワウソの住処は知っているのですが、彼らの平穏な生活を守るべくそのような嘘をつかねばならない健気な私のために、政府には早急に「目でピーナツかみき」の開発をお願いしたいというわけです。さもないと、明日職場でイジメにあうんだよ!