昨日の話になるんですが、志村けんのテレビでチンパンジーが出てくるヤツあるじゃないですか?それに「動物と話す女ハイジ」っていう人が出てくるんですがどうですか?
全部見てるわけではないんですが、今わの際のペットの気持ちを代弁して家族が号泣。っていう流れがだいたいのヤツ。
動物と話せるわけねえだろ?そもそも動物に人間みたいな言語体系があるのかよ?家族はともかくスタジオ号泣しすぎ?
そんな野暮なことはいいの!志村けん原理主義者にとっては面白ければ科学的にどうたらなんてことはどうでもいいの!
(中略)
つまりですね、「樹木と話すおっさん与作」っていいんじゃないかって思うんですよ、林業的に。
某切捨て間伐の現場。間伐される30年生のスギの前に立つ与作は、スギの幹に手を当てて眼を瞑っています。
「感じるべ。このスギの悲しみの波動を!」
え?どういうことですか?
「伐られたくない、伐られたくないって言ってるんだべ」
そんなこと言われても年度末の予算の消化でまわりまわってウチにきた仕事なんでねぇ。そんなの役所に言ってもらうしか。
「見える。見えるべ。30年前、この山に植えられたときのイメージが。地拵えが終わったばかりで何も無ぇ山で、このスギには将来立派な床柱になろうって希望があったんだ。その後の下刈りの誤伐だのケモノにかじられたりだの幾多の困難を乗り越えて今日に至ったが、今回伐採されるのが無念で怖いって…しかも材にもなれずに置き去りにされるのがさびしいとも言ってるべ」
じゃあどうすれば!?
「そうだな…森を、森を愛する心を忘れねえでけろって」
わかりました。そろそろ嘘泣きします!っていうかこれを全部の伐採木でやるんですか?
「コラ!オメエらくっちゃべってばっかで仕事しねえなら帰れバカ!」
あ、長老に叱られました。ということで終わります。