林業と齟齬とクリスマス
今日はとても深刻な話です。
廃墟に住んでる人がいます。仮にその人をAさんとします。その廃墟には風呂があるんですが通っているライフラインは電気のみ。電気のみというのは、オール電化ということではなく、その風呂はいわゆるゴエモン風呂であり、電気では湯が沸かせません。ではどうやってAさんは風呂を沸かすのか?なんと自分が住んでる廃墟の床をはがして燃やしているんだそうです。
どうでしょう?
といってもAさんの生活が深刻なのではありません。むしろ大爆笑です。
問題はそこ。
深刻なのは、この話を家庭に持ち帰って家族に話したとき、家族がまったく面白がらなかったという人が多いというか、一様に無反応だったというのです。
これはどういうことかというと、林業を続けていると感受性に異常をきたして娑婆との間に齟齬が発生するということです。つまり、世間で面白いことと山の中での面白いことがどんどん乖離、AさんもAさんの話をする誰かも娑婆から見れば同じ彼岸に茫然と立ち尽くしているパッセンジャーなのです。
なぜこんなことになってくるかというと、基本的に林業は人間関係が広がらないという点に尽きると思います。いや、そんなことはない、オレはツイッターとか出会い系サイトとかラジオ深夜便にハガキ出したりして人間関係をバンバン広げているぜ、貴様一人の異常性を普遍的な現象として語ってんじゃねえよこのタニシ野郎!今すぐ貴様のケツを出せ!アスホールを露出せよ!釘バットで1万回殴打してくれるわ!と、林業無関係者の張本選手に激烈な喝をお見舞いされそうですが、そうではないのです。
花輪和一さんの「刑務所の中」というマンガ(大傑作)の中に、毎朝飽きもせずに髭剃りの電池のもちが話題になるというエピソードがありますが、これは今回の問題にテーストが酷似してると思います。
とはいえ、今日はクリスマスイヴ…よい子にしてないとサンタさんからプレゼントがもらえなくなってしまいますから、物騒な話はこれぐらい=結論も先送りにしておきましょう。ちなみに私はサンタさんに、ハスクバーナの340e38cmの新品に替えのソーチェーン1本つけてと手紙を書いたんだよ!さぁ!明日の朝が楽しみだなー!トリアゾラムを大五郎で流し込んで早く寝なきゃ!みんなチャオ!
なんつう無責任なまとめ方に対して、雨は夜更け過ぎに雪へと変わるように張本サンタの釘バットもいつしか猛毒をたっぷりしみこませた巨大うまい棒に変わるかもしれません。
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